2018-07

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タイムスリップの出来る街

 20年余り住んだ、品川は東品川の小さな部屋を処分した。
もっとも、きちんと住んでいたのは最初の10年で、その後の5年は
月に数回寝泊りし、ここ5年近くは全くの空き家で友人がたまに
足場として使う位だった。

色々な思いがあったが、ここでエイヤッと処分に踏み切った。
三十路をほぼこの街で過ごし、親の目から解放され、夜な夜な
ふらふらと遊んでばかりいた。
陸も空も交通機関が便利な場所だったので、思う存分あちこち
旅行にも行った。

     旅行

良くぞあれだけパワフルに動き回れたものだと今となっては驚く
ばかりだ。若さって素晴らしいな、と。
我が青春(←には薹が立ってましたが)の街と言ったところだ。

 最後に懐かしい道を歩いておこうと散歩に出た。
この品川、近代都市の裏側に秘められた歴史のある街である。
東海道の第一の宿場町で、ここかしこに江戸の面影を残している。
品川は「品の行き交う川」から来たとも言われ、物流により財を
成した豪商もいたのだろう。
宿場跡の公園の石碑に当時の繁栄を見たり、品川浦の船溜まりに
海の街であった事を感じたり、八つ山の坂を上がり(かの有名な
ゴジラが上陸して壊した橋です!)御殿山の桜の名所に将軍が鷹狩を
した鷹場を見たり、江戸の頃から変わらない道幅で続く当時から
名前の変わらない坂道に感動したり。

東京の坂は江戸時代からの名前、由緒がはっきりしていて実に感嘆
できる。「わずか180年ほど前までは、この道を武士や町人達が行き
交っていたのだろうな」と思うと非常に興味深いものがある。
古地図を片手にそぞろ歩くと小さな発見があり、かなり楽しい散歩が
出来る。今は埋め立てられている湾に、鯨が迷い込んで来て、時の
将軍家斉も見物し、そりゃあ大騒ぎとなった事が刻まれている鯨塚
があったり、今なお現役の井戸があったり、幕末になるとペリーの黒船
に対抗するために品川台場が築かれた旧跡があったり、江戸湾の
面影を感じたり。

このあたりは由緒ある神社仏閣も多い街で、歴史好きには堪らない。
品川のお隣にはなるが、その最高峰が泉岳寺。
あの忠臣蔵の志士が眠っている事で有名な寺だ。

     泉岳寺
           「泉岳寺(本堂) Photo By Akira.O]

「あぁ、何て楽しい街に住んでいたのだろう」と離れる時になって改めて
思ったりした。

 年を取るにつれ、日本を知りたいと思うようになった。
海外旅行も良いけど、日本をもっと知りたいと。
普段は通過点に過ぎない街も、少し角度を変えて眺めてみるといつも
とは違った街の表情が見えてくる。

バーチャルの世界のポケモンGOにばかり夢中になって猫背で歩いて
ばかりいないで、シャンと背を伸ばし景色を見渡してそぞろ歩く楽しさを、
ぜひ子供たちに知ってもらいたいものだ・・・
大人もか(笑)

(しげみや・ゆ)

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